今回は、サッカーにおける選手交代のルールを解説します。
サッカーの試合を観戦していると、選手交代をしている場面を必ずと言っていいほど目にしますよね。
「選手交代にはどんなルールがあるの?」
「何人まで交代できるの?」
などと疑問に思ったことはないでしょうか?
そんな疑問に順に答えていきます。
【サッカー】選手交代は何人まで?ルールの変遷をチェック
選手交代は、最大で5人まで可能です。
選手交代というのは、昔からあるルールではありませんでした。
1953年に、負傷した選手がいた場合のみ2人の選手交代できるというルールが導入され、その後、最大3人まで交代ができるようになりました。
2020年の新型コロナウイルスのパンデミックで、世界中のリーグ戦が中断されてしまいました。
再開されてからは、中断中の試合予定分もこなさないといけないという過密スケジュールだったのです。
そのことから、けがのリスクを軽減するための一時的な措置として交代人数が最大3人から5人に変更となりました。
過密スケジュールで休む時間もほとんどない状態で、試合に出場しないといけなかったということですね。
そんな状態だと、けがなど心配ですよね。
この変更は、とても良かったのではないかなと思います。
そして、国際サッカー評議会(IFAB)は2022年6月13日に、選手交代5人制を正式なルールとして決定されると発表しました。
そして、2022年7月1日から競技規則としては恒久化されることになりました。
延長戦になったときは、6人目の交代が認められることもあります。
【サッカー】試合に出ている選手が退場したり、けがをしたときの選手交代のルールは?
選手が退場となったり、けがをした場合も選手交代が可能なのでしょうか?
ここでは、退場となった場合、けがをした場合に分けて説明したいと思います。
退場となった場合
試合中、審判の判定で退場になってしまうことがあります。
レッドカードは1枚、同じ試合でイエローカードを2枚提示されると退場となります。
退場となってしまった場合、選手交代は認められません。
つまり、退場者を出したチームは、相手チームより少ない人数で試合を続けなければなりません。
また、チームの構成人数が7人未満になってしまうと没収試合となってしまいます。
4人退場となってしまうと、敗戦扱いなってしまうということですね。
けがをした場合
負傷者が出た場合の交代は、交代枠を利用して選手交代を行います。
もし、5人の交代枠を使い切ってしまっていた場合、選手交代をすることはできません。
つまり、退場の時と同様に相手チームより少ない人数で試合を続けなければならないのです。
負傷者が出たときは別で交代できたらいいのに…と思ってしまいましたが、本来選手交代というのは、負傷者が出た場合を想定して作られた制度です。
それを考えると、仕方ないのかなとも思いますね。
【サッカー】選手交代の手順やルールをご紹介
選手交代する場合は、以下のようなルールを守る必要があります。
交代することを審判に申請する
交代をする場合、事前に審判に申請しないといけません。
ファウルやボールが外に出た時など、試合が止まった時に交代を行います。
交代して退く選手は、一番近いラインからフィールド外へ
交代して退く選手は、一番近いラインからフィールド外へ出ます。
以前は、入る選手のところまで戻ってきて交代していましたが、時間稼ぎに使われることなどが多かったためこのようになったようです。
現在は、交代の際に時間稼ぎをしているとみなされた場合は、イエローカードを提示されてしまいます。
交代した選手は、同じ試合に再度出ることはできない
交代してフィールド外へ出た選手は、同じ試合に再度出ることはできません。
滅多にありませんが、選手が交代拒んだ場合、ルールでは競技はそのまま続行されることになっています。
交代で入る選手についてのルール
交代で入る選手は、次の条件でフィールドに入ることができます。
- プレーが停止されていること
- 交代して退く選手がフィールド外に出ていること
- 主審の合図を受けてから
- フィールドの中央にあるハーフウェーラインから入ること
【サッカー】選手交代のルール:まとめ
試合の流れを変えるために選手交代をしたり、戦術的にも選手交代はサッカーにおいてとても大事なことです。
限られた交代枠の中で、どのタイミングで、どの選手とどの選手を交代するのか。
その選択で試合は大きく変わるので、試合観戦するときの見どころの1つだと思います。
皆さんもルールを知った上で、選手交代に注目してみてくださいね!
さらに観戦が楽しくなると思います。
コメント